月刊競書雑誌『不二』9月号 昇段課題参考手本 中本白洲
2014年08月06日
[中本白洲の書道教室][毛筆の書き方]
智永の真草千字文の臨書です。
『千字文』(せんじもん)は、子供に漢字を
教えるために用いられた漢文の長詩です。
1,000の異なる文字で書かれていいます。
『千字文はの武帝が、文章家として有名な
文官の周興嗣に文章を作らせた。
周興嗣は,皇帝の命を受けて一夜で
千字文を考え,皇帝に進上したときには
白髪になっていたという伝説があります
草書体課題 (参考手本:中本白洲)
しょう(金偏に重い)の拡大(参考手本:中本白洲)
『書』の拡大
『漆』の拡大
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(参考手本:中本白洲)
日下部鳴鶴 (参考手本:中本白洲)
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かな半紙 10-6級の課題解説
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ここでは2文字を続けて書く練習です
2文字を繋ぐには、大切なルールというか美しく
見せる手法があります。
連綿体(続けた文字)を書く場合
大切なことは、文字と文字を繋ぐ線を
連綿線といいますが、本来連綿線は文字の
線と異なりいらないものです。よって文字を連綿線
で繋ぐ場合、いかに邪魔に見せないようにするか
あるいは、文字を生かす効果的な線にするかが
大切なのです。
てっとりっばやい方法は連綿線をいかに短く
表現するかです。下図の連綿線をみてください。
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1~5級の課題
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連綿と意連のリズムを学びます
粘葉本和漢朗詠集 中本白洲臨書
先ず 流れを感じてください。
流れは大・中・小のリズムで表現していることがわかります
観察してほしいのは下記項目です
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有段者用 課題
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伝 小野道風筆 『本阿弥切古今集』
(参考手本:中本白洲)
渇筆の美しいリズム、文字のデフォルメが素晴らしく
臨書していても、楽しく学べますね!
拡大
筆のばねとリズムをもった、筆使い
(参考手本:中本白洲)
渇筆の美しい流れを学んでください。
連綿体の処理が美しい
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